霧の向こうのまあ君
「みてみてー.お空だよ.」

空から声がします.

神獣は慌てて上をみました.

そこにはタンポポの綿毛で空を飛ぶまあ君の姿がありました.

楽しそうに手を振っています.

「いってきまーす.」

そう言うと,まあ君は海の向こうへと飛んで行きました.

「馬鹿者め.神の領域に入ったものはその姿が無に帰してしまうのだ.」

「それは死を超越した消滅なのだ.それに万一,神の領域に行かなかったとしても,この世界には人を食らう魔獣がいるのだぞ.」

大変なことになってしまいました.

まあ君は一体どうなってしまうのでしょう.
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