霧の向こうのまあ君
「おっきなワンワンだ.わ~~い.」

まあ君は大はしゃぎです.

「馬鹿者.そなたの数倍もあろうかという神獣に向かってワンワンとは何事だ.」

そう言うと神獣は美しい白毛をサラッとさせ,後ろを向きました.

「さあ,抜くが良い.そなたの求めた物はここにある.」

見ると,紙ひこうきが神獣のおしりの穴に刺さっていました.

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