12時少し前、私のスマホが鳴った。

仁くん…

私はスマホを持って2階の自分の部屋へ向かう。

「もしもし。」

『絆?』

「うん。」

『あれから、全然連絡できなくてごめん。』

「ううん。」

『絆、今、どこ?』

「名古屋。」

『そっか。
東京なら今から会いに行こうと思ったん
だけどな。』

「ごめんね。」

『絆が謝る事じゃないだろ。
絆、なんかあった? 変だぞ。』

「ううん、何もないよ。」

『絆、あけましておめでとう!』

「え?」

『今、12時過ぎて、年が明けたよ。』

「あ、仁くん、あけましておめでとう。」

『今年もこれから先もずっとよろしくな。』

「………うん。
今年もよろしくね。」

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