絆
家に着いたので、私は章吾さんにお礼を言う。
「今日はわざわざありがとうございました。」
「いえ、俺が会いたかっただけですから。
最近、ダメなんです。
寝ても覚めても、絆さんに会いたくなって。」
「私は章吾さんにそんな風に思ってもらえる
ような人間じゃありませんよ。」
想ってもらっても、想いを返せないって、辛い事だったんだな。
「そんな事ありませんよ。
絆さんと出会って、まだひと月も経って
ませんけど、絆さんの人柄は、最初に聞いた
ピアノに全て表れてたと思います。
絆さんと話してみて、接してみて、
『ああ、やっぱり』
と思う事が多いですから。」
「そう…ですか?」
「今日はわざわざありがとうございました。」
「いえ、俺が会いたかっただけですから。
最近、ダメなんです。
寝ても覚めても、絆さんに会いたくなって。」
「私は章吾さんにそんな風に思ってもらえる
ような人間じゃありませんよ。」
想ってもらっても、想いを返せないって、辛い事だったんだな。
「そんな事ありませんよ。
絆さんと出会って、まだひと月も経って
ませんけど、絆さんの人柄は、最初に聞いた
ピアノに全て表れてたと思います。
絆さんと話してみて、接してみて、
『ああ、やっぱり』
と思う事が多いですから。」
「そう…ですか?」