絆
分かってる事は、ただひとつ。
結婚できなくても仁くんが好きって事。
人の気持ちって、厄介なものだったんだね。
仁くんじゃダメだって分かってても、好きな気持ちは消えてくれない。
なんでなんだろう。
だけど、いつまでも悩んでばかりいる訳にもいかず、仕事初めを迎え、章吾さんと約束したジャズバーに行く金曜日がやってきた。
また、19時に1階ロビーで待ち合わせる。
私は今日こそはと思い、早めに1階に下りる。
だけど、15分前のロビーで見つけたのは、壁にもたれて読書する章吾さんの姿だった。
なんで…?
いつもこんなに早くから待っててくれたの?
「章吾さん。」
声を掛けると、章吾さんは顔を上げて、優しく微笑む。
「絆さん! 今日は早いんですね。」
章吾さんが嬉しそうに駆け寄ってきた。
結婚できなくても仁くんが好きって事。
人の気持ちって、厄介なものだったんだね。
仁くんじゃダメだって分かってても、好きな気持ちは消えてくれない。
なんでなんだろう。
だけど、いつまでも悩んでばかりいる訳にもいかず、仕事初めを迎え、章吾さんと約束したジャズバーに行く金曜日がやってきた。
また、19時に1階ロビーで待ち合わせる。
私は今日こそはと思い、早めに1階に下りる。
だけど、15分前のロビーで見つけたのは、壁にもたれて読書する章吾さんの姿だった。
なんで…?
いつもこんなに早くから待っててくれたの?
「章吾さん。」
声を掛けると、章吾さんは顔を上げて、優しく微笑む。
「絆さん! 今日は早いんですね。」
章吾さんが嬉しそうに駆け寄ってきた。