絆
「最初に誘った時に言ってましたよね?
ここに行ってみたかったって。
誰かから聞いたんですか?」
「………宮本専務に。」
「宮本専務?
専務に連れてきては
もらわなかったんですか?」
「専務は、多分、一生、ここには来ないと
思います。」
「なんでですか?」
「専務が伊藤課長に告白した場所だからです。
だから、ここは、私の原点というか、ここが
あったから、私が存在すると言っても過言では
ない場所なんです。」
「そうだったんですね。
それは、俺もこの店に感謝しなきゃ。」
「え?」
「だって、この店があったから、俺は絆さんに
会えた訳でしょ?」
章吾さんがすぐ横で微笑んでる。
どうしよう。
どうやって切り出そう。
こんなに嬉しそうなのに。
ここに行ってみたかったって。
誰かから聞いたんですか?」
「………宮本専務に。」
「宮本専務?
専務に連れてきては
もらわなかったんですか?」
「専務は、多分、一生、ここには来ないと
思います。」
「なんでですか?」
「専務が伊藤課長に告白した場所だからです。
だから、ここは、私の原点というか、ここが
あったから、私が存在すると言っても過言では
ない場所なんです。」
「そうだったんですね。
それは、俺もこの店に感謝しなきゃ。」
「え?」
「だって、この店があったから、俺は絆さんに
会えた訳でしょ?」
章吾さんがすぐ横で微笑んでる。
どうしよう。
どうやって切り出そう。
こんなに嬉しそうなのに。