「絆さん、好きです。
まだ会って間もないのに、なんでこんなに
絆さんの事ばかり気になるのか
分かりませんが、どうしようもなく
好きなんです。
今日も、絆さんに会えるっていうだけで、もう
夕方からそわそわしてしまって、全然仕事に
ならなくて、結局、時間はあるのに早めに
仕事を切り上げて待つっていう情け無い
有様で。
でも、絆さんが付き合ってくれたら、きっと
少しは落ち着くと思うんです。
絆さん、まだ時期尚早と言われるかも
しれませんが、俺と付き合って
もらえませんか?」

章吾さん…

「あの、ごめんなさい。
章吾さんは、とてもいい人だと思うんです。
私なんかには、もったいない人だと思います。
だけど、私、他に好きな人がいて…」

章吾さんの顔が曇った。

「春山さんですか?」

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