絆
誕生日
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
誕生日
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
翌朝5時。
仁くんの隣からそっと抜け出す。
静かに身支度を整えて、最後に、小指から指輪を抜き取った。
それをテーブルの上に置いて、部屋を出る。
ふふっ
結局、クリスマスプレゼント、欲しかった仁くんのじゃなくて、章吾さんのが残ってる。
変なの。
フロントでタクシーを呼んでもらい、空港へ向かう。
帰りはエコノミー。
「ただいま。」
と家に帰り、そのまま自室に籠る。
昼になり、結ちゃんが呼ぶ。
何事もなかったかのように昼食を取り、ピアノの前に座る。
ピアノを見ると仁くんを思い出すけど、私はピアノ以外に自分の感情の吐き出し方を知らない。
ショパン『別れの曲』
綺麗な旋律
なんで別れなのに長調なの?
余計に切ないよ。
仁くん…
私は、日が暮れるまでピアノを弾き続けた。
こんなに弾いたのは、大学を卒業して以来だ。
誕生日
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翌朝5時。
仁くんの隣からそっと抜け出す。
静かに身支度を整えて、最後に、小指から指輪を抜き取った。
それをテーブルの上に置いて、部屋を出る。
ふふっ
結局、クリスマスプレゼント、欲しかった仁くんのじゃなくて、章吾さんのが残ってる。
変なの。
フロントでタクシーを呼んでもらい、空港へ向かう。
帰りはエコノミー。
「ただいま。」
と家に帰り、そのまま自室に籠る。
昼になり、結ちゃんが呼ぶ。
何事もなかったかのように昼食を取り、ピアノの前に座る。
ピアノを見ると仁くんを思い出すけど、私はピアノ以外に自分の感情の吐き出し方を知らない。
ショパン『別れの曲』
綺麗な旋律
なんで別れなのに長調なの?
余計に切ないよ。
仁くん…
私は、日が暮れるまでピアノを弾き続けた。
こんなに弾いたのは、大学を卒業して以来だ。