翌日から、またいつもの日常が始まる。

会社に行って、仕事をして、帰って、寝る。

今までと同じなのに、なんでこんなに味気ないんだろう。

金曜日になり、いつものように残業してそのまま帰宅する。

お風呂に入って、ベッドに腰掛け、何をするでもなく、スマホを触る。

まもなく日付が変わる。

明日は1月20日。

私の誕生日。

なんの予定もないけど。

私は、そのままベッドに横になった。

あと3分で26歳。

恋人と誕生日をカウントダウンして…

12時になったらおめでとうって言ってもらって…

そんなドラマみたいな誕生日

私には、永遠に訪れないのかな…


そんな事を考えてたら、スマホが鳴った。

『桐生 章吾』

章吾さん?

「こんばんは。」

『こんばんは。
絆さん、お誕生日おめでとうございます。』

章吾さん…

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