『………じゃあ、明日、俺と出かけませんか?』

「えっ?」

『お祝いしましょう。
絆さんがこの世に生まれた記念の日ですよ?
どこか行きたい所はありませんか?』

「でも、あの…」

『心配しなくても、今すぐ付き合ってください
とは言いませんよ。
絆さんが、春山さんをそんなに簡単に忘れる
とは思ってませんし。
友人とお誕生日会のつもりでいいですから。
ね?』

「はぁ。」

『じゃあ、明日、迎えに行きます。
10時でいいですか?』

「え、あ、はい。」

『どこに行きたいか、
考えておいてくださいね。』

「はぁ…」

『じゃ、絆さん、おやすみなさい。』

「あ、おやすみなさい。」

章吾さん…

もしかして、私の運命の人は、仁くんじゃなくて、章吾さんなのかな。

想うより想われて、そしたら、私は幸せになれるのかな。

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