中から赤い小箱が現れた。

これ!!
子供の頃憧れた、空飛ぶ石のペンダント!!

すごく綺麗。

ふふっ
嬉しい。
章吾さんは、なんでこんなに私を嬉しくしてくれるんだろう。

取り出してつけてみる。

ふふっ
ダメね。
窓から飛び降りてみたくなっちゃう。
できるはずないのに。

うきうきしながら、私はスマホを手に取った。

ちょうど12時。

『もしもし、絆さん?』

「章吾さん、
お誕生日おめでとうございます。」

『ありがとうございます。
まさか、絆さんからこの時間にお電話
いただけるとは思ってませんでした。』

「昨日、私が嬉しかったので、章吾さんにも
お裾分けです。」

『くくっ
喜んでもらえたなら、よかった。
ありがとうございます。』

「それから、プレゼントも、
ありがとうございました。」

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