20分後、海翔くんは、私のところへ戻ってきた。

「絆、お待たせ。行こうか。」

「うん。」

私は海翔くんと並んで歩く。

すると、海翔くんは、ひょいっと私の旅行鞄を私の手から取り上げた。

「え!?
大丈夫! 自分で持てるよ。」

「こういう時は、甘えるの!
絆が大荷物抱えてるのに、俺が知らん顔で
歩いてたら、俺が優しくないみたいに見える
だろ?」

海翔くんが笑う。

「そっか。
ありがと。」

ふふっ
そういう言い方もあるんだね。
そしたら、海翔くんのために持たせてあげなきゃっていう気になる。

私は今夜から3連休中、海翔くん家にお泊りだ。

むっちゃん、優ちゃんに会うのも久しぶりだから、楽しみ。


私は海翔くんと、海翔くん家に帰った。

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