絆
「そう…なの?」
「あいつは、経理の若手で1番の出世頭だ。
頭も切れるし、立ち回りがうまい。
絆が好きなのが桐生ならそれもいいけど、
違うなら取り込まれる前にやめておけ。」
私は何も言えなかった。
言われてみれば、私は桐生さんのいいように転がされてたような気もするから。
「絆は、何で仁を振ったんだ?
仁を好きだったんじゃないのか?」
「なんで、海翔くんが知ってるの?」
「結が言ってた。
仁と想い合ってるって。
将来、春山家と親戚になるかもって笑ってた。」
「結ちゃんのおしゃべり…」
「おいおい、結を責めるなよ。
母親が父親に必要事項を報告しただけだろ。
それより、なんで仁を振ったんだよ。
好きなんだろ?」
「それは…」
言えない。
遠距離がダメだなんて。
言ったら、海翔くんを責める事になる。
「あいつは、経理の若手で1番の出世頭だ。
頭も切れるし、立ち回りがうまい。
絆が好きなのが桐生ならそれもいいけど、
違うなら取り込まれる前にやめておけ。」
私は何も言えなかった。
言われてみれば、私は桐生さんのいいように転がされてたような気もするから。
「絆は、何で仁を振ったんだ?
仁を好きだったんじゃないのか?」
「なんで、海翔くんが知ってるの?」
「結が言ってた。
仁と想い合ってるって。
将来、春山家と親戚になるかもって笑ってた。」
「結ちゃんのおしゃべり…」
「おいおい、結を責めるなよ。
母親が父親に必要事項を報告しただけだろ。
それより、なんで仁を振ったんだよ。
好きなんだろ?」
「それは…」
言えない。
遠距離がダメだなんて。
言ったら、海翔くんを責める事になる。