絆
海翔くんはお茶をひと口飲んで続ける。
「転勤後は仕事が忙しくてしばらくは
会えない事。
仕事が落ち着いたら、結を迎えに行くつもり
だった事。
何より、結を心から愛してた事。
それを伝えなかったばっかりに、結は、俺が
浮気してるって疑って泣いて、小川に縋った
んだよ。
結は、俺の転勤が決まった時に、一緒について
行きたいって言ってくれた。
だけど、地獄のような忙しさになるのが
分かってた俺は、結をそんな所に連れて
行きたくなくて、心配もさせたくなくて、
何も言わず、結をおいていったんだ。
大切な事をちゃんと伝えなかったから、
不安にさせて俺たちは壊れた。
別れる時、結は言ってた。
もし、俺が、ちゃんと事情を話して、迎えに
来るから待ってろって言ってたら、ちゃんと
待ってたって。
悪いのは、遠距離じゃない。
大切な事を伝え合わない事で信頼関係が
壊れる事なんだ。」
「転勤後は仕事が忙しくてしばらくは
会えない事。
仕事が落ち着いたら、結を迎えに行くつもり
だった事。
何より、結を心から愛してた事。
それを伝えなかったばっかりに、結は、俺が
浮気してるって疑って泣いて、小川に縋った
んだよ。
結は、俺の転勤が決まった時に、一緒について
行きたいって言ってくれた。
だけど、地獄のような忙しさになるのが
分かってた俺は、結をそんな所に連れて
行きたくなくて、心配もさせたくなくて、
何も言わず、結をおいていったんだ。
大切な事をちゃんと伝えなかったから、
不安にさせて俺たちは壊れた。
別れる時、結は言ってた。
もし、俺が、ちゃんと事情を話して、迎えに
来るから待ってろって言ってたら、ちゃんと
待ってたって。
悪いのは、遠距離じゃない。
大切な事を伝え合わない事で信頼関係が
壊れる事なんだ。」