「そりゃ、あいつは、自力である程度は出世
できるだろう。
それだけの実力もあると思う。
だからこそ、ある程度じゃ満足できないんじゃ
ないか?
俺は、数年後には社長になるつもりでいる。
絆が結のお腹にいる時から、60歳で社長に
なるつもりで働いてきた。
桐生は、自分が将来社長になるために、
社長の娘婿の肩書きを狙ってるんだよ。」

海翔くんと話してると、私が今まで持ってた章吾さんのイメージがどんどん壊されていく。

ほんとに?
今までずっと優しくて私を思いやってくれてた章吾さんは、ずっと打算で動いてたの?


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