「自分にしかできない仕事って、すごいと
思うけど、それって、子供が熱出しても
休めないって事でしょ。
そんな仕事は、絶対嫌なの。」

最近、私たちは再会するたびにこの会話を繰り返す。

むっちゃんは、子供の頃、年に数回うちに遊びに来るうちに、なぜかすごく私に懐いてくれて、甘えるようになった。

同じ顔してるからかな?

むっちゃんと優ちゃんは、着替えもせずに、そこに座る。

そこで海翔くんがさっきの記事を2人に見せた。

「これ、ほんとに絆ちゃんとこには、まだ
取材来てない?」

優ちゃんが聞く。

「うん。」

「でも、これ、完璧に身元特定してるっぽい
よね?
なのに、来てないって事は、まだ次があるの
かもしれない。」

「え?」

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