私たち3人は、リビングでくつろぐ海翔くんのところへ行く。

「ねぇ、海翔くん。」

まず、私が口火を切る。

「あのね…」

私たちは、お互いに顔を見合わせてニヤニヤする。

「何?
お前ら、なんか企んでるだろ。」

う、ばれてる…

「ふふっ
あのね、パパ、お願いがあるの。」

と優ちゃん。

「ちょっとだけ、何も言わずにそのまま目を
閉じてじっとしててくれないかな?」

むっちゃんは、何も言わずに化粧をする作戦のようだ。

私たちは、揃って、うんうんと頷く。

「お前ら、何をする気だ?」

そこへ洗い物を終えた奈々ちゃんがやってきた。

「何、何?」

「あのね…」

優ちゃんがこっそり奈々ちゃんに耳打ちする。

すると奈々ちゃんは、

「ええ!?
めっちゃ楽しそう。
うちもやりたい!」

と言い出した。
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