ふふっ
これって、お母さんが言う事?

宮本家は、毎日が楽しそうだ。

「パパ、今から動くの禁止。」

奈々ちゃんが言う。

「ん、だから、何だよ?」

海翔くんが不信感を露わにする。

「終わるまで内緒。
動いたら、離婚やからね。」

え!?

奈々ちゃんの爆弾発言にびっくりする。

「くくっ
奈々、できる訳ないだろ。
出来る事を言えよ。」

「そんなの分からへんやろ。
ほんまにするかもしれへんやろ。」

「しないよ。
奈々、姫は王子といつまでも幸せに暮らす
ものじゃないの?」

海翔くんのこの台詞に、なぜか奈々ちゃんは嬉しそうに微笑んで何も言わなくなってしまった。

この夫婦もよく分からない。

分からないけど、天くんと結ちゃんに負けないくらいラブラブって事は、よく分かった。

そのあと、私たちは、海翔くんに正直に話してお願いしたが、見事に却下された。

あーあ、海翔くんにお化粧してみたかったな。


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