「え?
ご兄弟なんですか?
睦海さん達の?」

「いえ、俺たちは母親が同じ姉と弟です。
睦海さん達と姉は、父親が同じ姉妹です。
では、失礼します。」

私は何も言う事なく、会場に入る事ができた。

「………ねえ、いつからあんな言い訳
考えてたの?」

私は、星くんに尋ねる。

「くくっ
いい案だろ?
絆と桐生の写真は、一般人だから載せられ
ない。
ただ仁の彼女がイケメンと飲み歩いてたって
記事が出ただけ。
だったら、そのイケメン、俺でもいいだろ?」

「………星くん、自分がイケメンって
自覚あるんだ!?」

「くくっ
そりゃ、絆と違って、散々、修羅場乗り越えて
きてるし?
合コンのたびに、かっこいい、付き合ってって
言われるし?」

と、星くんは笑った。

最近、なんだか、姉と弟の立場が逆転してる気がする。

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