絆
その翌日は、仁くんのディナーショーが大阪である予定になってたから、途中、名古屋で降りて、うちの両親に挨拶に来てくれた。
はぁ…
挨拶だけで、三軒も回らなきゃいけないなんて、面倒くさいなぁ。
ほんと、仁くんに申し訳ない。
仁くん、すごく忙しいのに。
母は、私が高校生の時から、何度も仁くんが遊びに来てくれてた事もあり、すんなりと許してくれた。
なのに、父は、
「絶対、ダメ!」
の一点張り。
いつもお母さんの言う事を聞いてばかりのお父さんが反対するとは思ってなくて驚いた。
「なんで?
お父さんは、仁くんの何が気に入らないの?」
「そもそも、こいつが東京の大学に
通ってたから、絆はこの家を出たんだろ?
その上、絆を連れて海外になんて、
行かせられる訳ないだろ。」
はぁ…
挨拶だけで、三軒も回らなきゃいけないなんて、面倒くさいなぁ。
ほんと、仁くんに申し訳ない。
仁くん、すごく忙しいのに。
母は、私が高校生の時から、何度も仁くんが遊びに来てくれてた事もあり、すんなりと許してくれた。
なのに、父は、
「絶対、ダメ!」
の一点張り。
いつもお母さんの言う事を聞いてばかりのお父さんが反対するとは思ってなくて驚いた。
「なんで?
お父さんは、仁くんの何が気に入らないの?」
「そもそも、こいつが東京の大学に
通ってたから、絆はこの家を出たんだろ?
その上、絆を連れて海外になんて、
行かせられる訳ないだろ。」