絆
部屋の隅で待ってた結ちゃんに連れられて、控え室に行くと、そこには落ち着いたローズピンクのロングドレスが掛けられていた。
少しくすんだピンクのドレスは、オーガンジーの光沢も華やかになりすぎず、モーツァルトのキラキラした曲をより一層引き立てててくれそうな素敵なドレスだ。
これ、仁くんが選んでくれたの?
私のために?
どうしよう…
すっごく嬉しい…
「絆、久しぶりに髪を結わせて。」
結ちゃんが言った。
「うん。お願い。」
私がそう言うと、結ちゃんが持ってる会社の紙袋から、櫛やピン、スプレー、ヘアアクセなどが出てきた。
「え?
その中身、仕事の書類だと思ってた。」
私が言うと、
「ふふっ
そう思わせるために、あえてこの袋を
使ったんだもん。」
少しくすんだピンクのドレスは、オーガンジーの光沢も華やかになりすぎず、モーツァルトのキラキラした曲をより一層引き立てててくれそうな素敵なドレスだ。
これ、仁くんが選んでくれたの?
私のために?
どうしよう…
すっごく嬉しい…
「絆、久しぶりに髪を結わせて。」
結ちゃんが言った。
「うん。お願い。」
私がそう言うと、結ちゃんが持ってる会社の紙袋から、櫛やピン、スプレー、ヘアアクセなどが出てきた。
「え?
その中身、仕事の書類だと思ってた。」
私が言うと、
「ふふっ
そう思わせるために、あえてこの袋を
使ったんだもん。」