「あ、ありがとう。
っていうか、これ何?」

私が聞くと、

「開けてみろよ。」

と仁くんが言うから、封筒を開けて中の紙を取り出す。

「チケット?
え!?
『春山仁クリスマスの夕べ』?」

「そう。
俺にクリスマス休暇は存在しない。
絆、24日の夜、空いてる?」

「うん。
でも、もらっていいの?
仁くんのコンサートならプラチナチケット
なんじゃない?」

「プラチナでも鉄くずでも、これは絆の席。
終わったら、さっさと帰らずに、必ず楽屋に
来いよ。」

「うん!
仁くん、ありがとう!!
すっごく楽しみ。」

ふふっ
仁くんのコンサート。

今日は、私も弾く側にいたから、ゆっくり聴けなかったけど、今度は純粋にお客さんとして楽しめるんだ。

嬉しい〜!!
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