絆
「ほら、開会は社長挨拶だったから、閉会は
専務挨拶じゃないの?
あそこで司会者が困ってるわよ?」
結ちゃんの声でみんなステージ脇を見る。
確かに司会者がこちらの様子を困ったような顔で見ていた。
「ふぅ…
仕方ないな。
でも、仁、絆に手を出したら、
ただじゃ済まさないからな。」
海翔くんは、そう捨て台詞を吐いて、ステージへと向かった。
天くんは、仁くんを睨んだまま。
桐生さんは、黙って私たちを眺めていた。
海翔くんが閉会の挨拶をすると、わらわらと人々が帰り始める。
総務の人だけが、ステージ周りの会社の備品や用意した吊り看板の紙を片付けている。
専務挨拶じゃないの?
あそこで司会者が困ってるわよ?」
結ちゃんの声でみんなステージ脇を見る。
確かに司会者がこちらの様子を困ったような顔で見ていた。
「ふぅ…
仕方ないな。
でも、仁、絆に手を出したら、
ただじゃ済まさないからな。」
海翔くんは、そう捨て台詞を吐いて、ステージへと向かった。
天くんは、仁くんを睨んだまま。
桐生さんは、黙って私たちを眺めていた。
海翔くんが閉会の挨拶をすると、わらわらと人々が帰り始める。
総務の人だけが、ステージ周りの会社の備品や用意した吊り看板の紙を片付けている。