絆
・:*:・:・:・:*:・
「天くん!
鈴木さんに、何言ったの!?」
私は天くんに詰め寄った。
「別に何も。」
私が怒ったところで、天くんのまったりとした空気感は、全く変わらない。
「何もな訳ないでしょ!
鈴木さんが、本部長に言われたって
言ってたもん。」
「俺じゃなくて、あいつが言ってきたんだよ。
『絆さんとお付き合いする事になりました。
末永く、よろしくお願いします。』って。」
「それのどこが、いけないのよ!?
恋人の親にちゃんと挨拶するなんて、
いい人じゃない。」
「本当に絆を愛してるならな。
だから、俺は、『どうぞ。』って言って
やったんだよ。
『どう聞いてるか知らないけど、絆は俺の子
じゃない。奥さんの元カレの子だよ。誰と
付き合おうと、誰と結婚しようと、俺とは
関係ないから、ご自由にどうぞ。』って。
そしたら、あいつうろたえ始めたから、
『ちなみに、専務には、奥さんとの間に
かわいい娘が2人いる。元カノとの間の子に
表立って愛情は掛け辛いだろうから、
そっちも気にしなくていいと思うぞ。』
って言ってやったら、逃げるように
去ってったよ。
あれは、明らかに出世の後押しを
狙ってたな。」
「天くん!
鈴木さんに、何言ったの!?」
私は天くんに詰め寄った。
「別に何も。」
私が怒ったところで、天くんのまったりとした空気感は、全く変わらない。
「何もな訳ないでしょ!
鈴木さんが、本部長に言われたって
言ってたもん。」
「俺じゃなくて、あいつが言ってきたんだよ。
『絆さんとお付き合いする事になりました。
末永く、よろしくお願いします。』って。」
「それのどこが、いけないのよ!?
恋人の親にちゃんと挨拶するなんて、
いい人じゃない。」
「本当に絆を愛してるならな。
だから、俺は、『どうぞ。』って言って
やったんだよ。
『どう聞いてるか知らないけど、絆は俺の子
じゃない。奥さんの元カレの子だよ。誰と
付き合おうと、誰と結婚しようと、俺とは
関係ないから、ご自由にどうぞ。』って。
そしたら、あいつうろたえ始めたから、
『ちなみに、専務には、奥さんとの間に
かわいい娘が2人いる。元カノとの間の子に
表立って愛情は掛け辛いだろうから、
そっちも気にしなくていいと思うぞ。』
って言ってやったら、逃げるように
去ってったよ。
あれは、明らかに出世の後押しを
狙ってたな。」