私は、そのまま幸せの余韻に浸りながら家に帰ったからすっかり忘れていたが、私の顔は、泣き腫らして悲惨な事になっていた。

それを帰宅するなり、天くんに見つかり、要らぬ尋問を受けた。

コンサートに感動し過ぎただけだって言っても、全然信じてくれなくて、まるで仁くんが無理矢理、悪さしたみたいに言われて、ムカついた。

仁くんがそんな事する訳ないじゃん!

天くんのバカ!!


ムカついた私は、天くんを無視してお風呂に入った。

化粧を落とし、ゆったりリフレッシュしてお風呂を上がったが、仁くんを悪く言う天くんが許せなくて、何か言いたそうにしてる天くんを無視して私の部屋に行った。

私は、もともと天くんが書斎として使ってた部屋を使わせてもらってる。

感謝しなきゃいけないのは、分かってるんだけど、こればっかりは、絶対悪いのは天くんだと思うから、簡単には許せないよ。
< 94 / 318 >

この作品をシェア

pagetop