「天くん、ありがと。
ね、今日、一緒に行こ?」

「お、絆と出勤なんて久しぶりだなぁ。
じゃあ、3人一緒に車で行こうか。」

天くんは結ちゃんに話し掛ける。

「もう!
天はほんとに絆に甘いんだから。」

結ちゃんは呆れたような声を出しながらも、顔はにこにこ笑ってる。

それを無言の肯定と受け取った天くんは、荷物と鞄を取って来る。

「結、もう出られそう?」

天くんが聞く。

「ちょっと待って。
最後の洗濯物を干しちゃうから。」

結ちゃんが答えると、天くんは荷物を置いて結ちゃんの元へ駆けつける。

天くんは結ちゃんと並んで洗濯物を干す。

なんか、いいなぁ。こういうの。

うちのお父さんもお母さんのこと、大切にしてたし、仲も良かったけど、こんなにラブラブじゃなかったなぁ。

お父さんとお母さんは、私の理想だけど、夫婦関係は、結ちゃんたちのあり方も理想だよね。
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