雪の王子様
小さな川の近くに、一軒ぽつりと家が建っている。
「ここかなぁ…」
おばあちゃんが教えてくれた道を進むと、ナツキの家かもしれない家があった。
あってるよね?
ここに来るのは初めてなのに、何だか懐かしさを感じた。
ごめんくださいとも言えず、どうしようと悩んでいたら、
「あら、もしかして風嘉ちゃん?」
と、優しそうなおばあさんが出てきた。
「はい。」
そう返事すると、優しそうに笑い、
「ナツキに会いに来たのかしらねぇ?」
と、中へ通してくれた。