雪の王子様
「公園…?」
そう、あの公園。
「風嘉、宝の地図出して?」
宝の地図…
ってもしかして…
私は少し疑いながら渡した。
「有難う。」
そう言って受けとるナツキに、それは間違いなく宝の地図だということがわかった。
おばあちゃんが言ってた通りだ。
「何でそれが宝の地図だって分かったの?」
納得がいかず疑問ばかりが浮かぶ。
「だって、これ、俺が書いたんだもん。風嘉と。」
目を見開かずにはいられなかった。
頭の中で何か歯車がまわりだした。