空色物語
拝啓


貴方に こんな風に
手紙を宛てるのは
久しぶりのこと

貴方のことだから
きっと空の上で
苦笑いを
してるんでしょうね
私らしいと

貴方が傍に居ないのは
寂しいけれど
二度と声を
聞けないのは
辛いけれど

今も耳の奥
思い出すんだ
貴方の声を…

泡沫でいい もう一度
貴方の声が聞きたい
泡沫でいい もう一度
貴方に夢で逢いたい

強くなるから
強くなれるから
貴方の残した
残り香だけじゃなく
貴方の心に触れたい

もう一度
夢で逢いたい
夢の中 貴方に
抱き締められながら
眠りたい
穏やかな鼓動を
聞きながら
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