空色物語
風
車の窓を開けて
走れば 凍てつくように
冷たい風
心さえも凍てつかせるように
湾岸沿いを
走れば風が
運んでくるのは潮騒
冷たさよりも
波音に心 踊らされる
都心を走れば
ネオンの灯りと
入り交じった香り
耐えきれずに
アクセル踏み込み
急ぎ走り抜けてく
次は 何処へ行こうか
気の向くまま
風の吹くまま
星の見える高台へ
風と共に
心は君をもとめて