空色物語
未来
自然保護だとか
森林伐採だとか
世間は唱えてるが
今 目の前に
鬱蒼と生い茂るのは
北山杉
立ち入る者を
拒むように
立ち入れば
戻ることすら
無謀な迷路状態
幾多の時を経て
幾多の雨風に揉まれ
幾多の人の成長と
共に自身の成長を
見てきたのだろう
己の行く末を
知っているのだろうか
真っ直ぐ空へと
伸びている
圧巻ともいえる
鬱蒼さでの威圧
伐採でどれ程の
木々が削られて
ゆくのか
それでも尚
鬱蒼さも圧巻さも
保ったまま
未来へと続く
架け橋ならば
それもありなのだろう