キスをしないで!

「の、野村さんよろしくです」
「!えっええよろしく櫻井さん」


?なんでそんなに挙動不審になるのかな?私嫌われてるのかな……少しだけ凹むけれどブッサイクな笑顔を浮かべながら


「今日は簡単なクッキーでよかったね」
「……確か、櫻井さんは料理が得意……だったわね」
「うん、それしか特技ないから」

苦笑すると野村さんは眼鏡をかけ直して、充分よと言った……何が充分なんだろう?
先生が来てクッキーを作り始めた。


それで気づいてしまった……野村さん、苦手なのかな?恐る恐ると分量を測り生地を作る手がぎこちない。


私は何も言わずに手助けをすると野村さんは嬉しそうに微笑みを浮かべてる。
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