僕たちは世界を変えることができない?!




僕は心の声をそのまま聞いた


「死んだなら、なんでここにいるの?」


「なんでだろうね、私にもわからないのよ」


そう言って、少し口をすぼめた


「じゃあ、死んでないじゃないか」


「それはほんとよ、じゃあ私の手を握ってみて」


「え…?」


僕は手を握ることに対して抵抗はなかったが、これは漫画でよくあるやつだ


ほら、あれ、体を触っても通り抜けちゃうってゆーやつ。

僕は恐る恐る手を握ってみた

すると、彩花の手を通り抜け、僕は空気を掴んだだけだった
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