世界で一番似ている赤色







1年B組は、文化祭でお化け屋敷をすることになった。


おどかす役割は無理と思い、わたしは設営係を選んだ。ちなみに大和くんも一緒。



川瀬くんは部活のせいであまり手伝えないらしく、当日のオバケ担当になった。


「綾ちゃんと一緒がいい」とぶーぶー言っていたが、わたしは別の担当になってほっとした。


あのデート以来、川瀬くんは更にわたしにべったりになったから。



夜、大和くんからラインが届いた。



『今度買い出し行くじゃん(*ノωノ)川瀬😡が超にらんでくる(;'∀')2人で行くのマズイ((((;゚Д゚))))から友達誘ってくれる???_(._.)_』


「えー……」



気軽に誘えるクラスの友達いないんだよなぁ。みんな部活や遊びで忙しいみたいだし。



というわけで……



「なんで綾ちゃんとあたしのデートに男子がついてくんの?」


「違うだろオイ!」



朱里ちゃんに来てもらうことに。


ちょうど彼氏とのデートが無くなったらしく、突然の誘いなのにオッケーしてくれた。

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