世界で一番似ている赤色
☆
1年B組は、文化祭でお化け屋敷をすることになった。
おどかす役割は無理と思い、わたしは設営係を選んだ。ちなみに大和くんも一緒。
川瀬くんは部活のせいであまり手伝えないらしく、当日のオバケ担当になった。
「綾ちゃんと一緒がいい」とぶーぶー言っていたが、わたしは別の担当になってほっとした。
あのデート以来、川瀬くんは更にわたしにべったりになったから。
夜、大和くんからラインが届いた。
『今度買い出し行くじゃん(*ノωノ)川瀬😡が超にらんでくる(;'∀')2人で行くのマズイ((((;゚Д゚))))から友達誘ってくれる???_(._.)_』
「えー……」
気軽に誘えるクラスの友達いないんだよなぁ。みんな部活や遊びで忙しいみたいだし。
というわけで……
「なんで綾ちゃんとあたしのデートに男子がついてくんの?」
「違うだろオイ!」
朱里ちゃんに来てもらうことに。
ちょうど彼氏とのデートが無くなったらしく、突然の誘いなのにオッケーしてくれた。