世界で一番似ている赤色
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☆
『優にぃ、久しぶりです。綾だよ。
念願のスマホデビューしましたヾ(*´∀`*)ノ
メッセージ送れてるかな?
元気ですか? 久々優にぃに会いたいなぁ。
あ、友達登録よろしく.。*゚+.*.。』
こんな感じでいいかな? もっと近況とか文字にした方がいいかな?
「うーん」
ピカピカのスマホを片手に1人悩むわたし。
答えが出ないため、机に置いたメモ用紙をもう一度広げた。
『もう会えないらしいから、スマホ買ったらここに連絡して
LINE→yyyuuummm・・・』
書かれているのは、とめはねが甘い優にぃ特有の手書き文字。
これを頼りにラインで検索すると、すぐ優にぃの名前を見つけることができた。
文字を追加しては消し、消しては追加し、を続けていると、
ドア越しに「ご飯できたよー」とお母さんに呼ばれた。
「はーい、すぐ行く」
どうしよう。もう少し考えてから送ろうか、それともこのまま送ってしまおうか。
迷っているうちに、再び「綾~、ご飯!」とさっきより大きな声が響く。
うぅ……スマホ買ってもらったばかりだし、変に目をつけられるわけにはいかない。
結局、最初に作ったメッセージに戻し、送信をタップして部屋を出た。