世界で一番似ている赤色
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☆
HRで進路希望調査の紙が配られた。
高校か……また一から友達作りするのは不安だ。
前の中学の嫌な女子と再び一緒になるのも嫌。
どこがいいかなぁ。
一瞬だけ、優にぃが通っているA北高校が頭をよぎった。頑張れば電車で通える距離だし。
でも、A北はスポーツ校だ。わたしには合わない。
まあ、優にぃと同じ高校ライフを送るのは、色んな意味でダメか。
悩んだまま放課後に突入する。
「綾ちゃん高校どうするの?」
紙とにらめっこしていると、朱里ちゃんが来てくれた。
「あたし親に東京の私立行けって言われてるんだよねー。しかも女子高。やだよーみんなと離れたくないよー」
友達の美佳ちゃんも話に混ざってきた。
そっか。進路のことだし、親とも相談しなきゃいけないよな。