Happy Halloween!〜楽しいハロウィンはいかが?〜
お、女の勘すごすぎる…っ。


「…はい、圭は彼氏です」


「やっぱり!なかなか会えないって言ってたのも圭くんのことね。はい、メイクするわよ。こっち見て」


てきぱきと準備を終えると、メイクを始める薫さん。


メイク中のため、口が開けないけど、薫さんは止まることなく続ける。


「さっき2人でいるところ見てたけど、数日ぶりに会う恋人通しには見えなかった。圭くんも、真冬ちゃんのこと好きだって気持ちがビンビン伝わってきたわ」


薫さんが言うならそうなのかな?


「それにほら、今日は圭くんがお相手でしょ?いっぱい引っ付いちゃえ♪♪」


…やっぱり薫さんは薫さんでした。


「大丈夫。自信を持って、圭くんを翻弄する気でいきなさい」


「はい!頑張ってきますね!」


「ええ。行ってらっしゃい」


「行ってきます!…薫さん、ありがとうございました!」


穏やかに微笑む薫さんを楽屋に残し、手を振って楽屋を後にする。


向かうは圭の待つスタジオ。


「真冬さん入りまーす!」


さぁ、ここからは仕事だ。










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