Happy Halloween!〜楽しいハロウィンはいかが?〜
「で、何を思いついたんだ?」


「ふっふっ、あのね、倉庫に仮装して驚かすってどうかな?!」


ハロウィンだし!


バレないように変装とかしてさ!


「いいけど…お前、去年みたいなことはするなよ?」


「ん?去年?」


はて?なんの事かね?


考えても全然思い出せない私を横目に、圭は〝まじかよ…〟と呆れていた。


「去年のハロウィン、お菓子くれないあいつらを蹴りまわしてただろ」


「あっ」


「本気で忘れてたか…」


「あはははっ」


笑って誤魔化したが、圭ははぁ…とため息をついて遠い目をしてしまった。


そう、私は去年のハロウィンで俊たちがお菓子をくれないのをいいことに、日頃の鬱憤を解消すべく、あいつらを蹴り倒してたんだよね。


数日間、みんな怯えて近づいてきてくれなかったんだよね〜。


よく覚えてるな〜。









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