桜恋色
最悪のハッピーバースデイ
次の日。
ほとんど眠れなかった目を覚ましたわたしの瞼はパンパンに腫れていた。
一応身支度は整えてみたけど、
……大学に行く気が全く起こらない。
ましてや、
トランペットなんて見たくもない。
見れば必然的に、涙が止まらなくなるから……。
「はぁ……」
さっきまで寝ていたベッドに転がった。
昨日からずっと考えてることがある。
一方的に会わないって言って帰って、さめざめ泣いたりしたけど、
椎名くんはわたしのことを何とも思ってなかったなら、
わたしは一人で勝手に片想いに終止符を打って来ただけってことになる……。
まぁ、どちらにしても失恋決定だ……。
はぁ……。
十九歳最後の日に失恋して目を腫らしてるなんて虚しすぎる……。
こんな最悪な十代の幕引きなら、
せめて二十代の幕開けには、ささやかな幸せが欲しい……。
「瞳実たち付き合わせよ……」
彼氏も居ない上に失恋。
てことで、女友達に縋ることに決定。
瞳実に明日は予定空けとけってメールをしようとしたところで、
わたしは睡魔におそわれた。
ほとんど眠れなかった目を覚ましたわたしの瞼はパンパンに腫れていた。
一応身支度は整えてみたけど、
……大学に行く気が全く起こらない。
ましてや、
トランペットなんて見たくもない。
見れば必然的に、涙が止まらなくなるから……。
「はぁ……」
さっきまで寝ていたベッドに転がった。
昨日からずっと考えてることがある。
一方的に会わないって言って帰って、さめざめ泣いたりしたけど、
椎名くんはわたしのことを何とも思ってなかったなら、
わたしは一人で勝手に片想いに終止符を打って来ただけってことになる……。
まぁ、どちらにしても失恋決定だ……。
はぁ……。
十九歳最後の日に失恋して目を腫らしてるなんて虚しすぎる……。
こんな最悪な十代の幕引きなら、
せめて二十代の幕開けには、ささやかな幸せが欲しい……。
「瞳実たち付き合わせよ……」
彼氏も居ない上に失恋。
てことで、女友達に縋ることに決定。
瞳実に明日は予定空けとけってメールをしようとしたところで、
わたしは睡魔におそわれた。