桜恋色
「この子、最近トランペット始めたのよ」
わたしがトランペットを吹いてるからか、
先生はこう言いながら椎名くんとは初対面のわたしに話を振ってきた。
慌てて先生に目をやれば、
「彼女はうちの吹奏楽部のOGで、トランペット歴七年の先輩よ」
今度は椎名くんの方に話を振っていた。
振られた椎名くんは、困ったように眉をしかめてわたしへと視線を下ろす。
椎名くんを見上げていたわたしの視線と重なり、
何やら気まずい……。
「二人して困った顔しないのっ」
なんて言って先生が高い声で笑ってる。
いやいや……。
先生、アナタのせいですから。
とりあえず目的の楽譜を手に入れ、
わたしは一人暮らしのアパートへと足を運んだ。
わたしがトランペットを吹いてるからか、
先生はこう言いながら椎名くんとは初対面のわたしに話を振ってきた。
慌てて先生に目をやれば、
「彼女はうちの吹奏楽部のOGで、トランペット歴七年の先輩よ」
今度は椎名くんの方に話を振っていた。
振られた椎名くんは、困ったように眉をしかめてわたしへと視線を下ろす。
椎名くんを見上げていたわたしの視線と重なり、
何やら気まずい……。
「二人して困った顔しないのっ」
なんて言って先生が高い声で笑ってる。
いやいや……。
先生、アナタのせいですから。
とりあえず目的の楽譜を手に入れ、
わたしは一人暮らしのアパートへと足を運んだ。