ドSで腹黒な先輩に恋しちゃった
『ふざけてないし・・・』
薄く出た涙を袖で拭きながらボソッと呟く。
聞こえる世にわざと。
「別に、リョウちゃんがふざけてるなんて言ってないでしょうが。
俺は」
『少し練習すればできるのにやってないことに怒ってる』
「・・・そこまでわかってるならやれよ。」
こういう状況になるのは初めてじゃない。
先輩が思っていることも、言おうとしている言葉も何となくわかる。
きっとそれは、先輩も同じことだと思う。
『だって』
「別に私は音楽が好きで、ピアノを弾いてるわけじゃないですもん。
でしょ?」
『そこまで分かってんなら怒んなし。』
先輩の真似をして口答えをしてみる。
これを言ったところで先輩が変わるわけがないって、分かってるけど。
わざとらしく口を尖らせて、そっぽを向いてみたりしちゃう。
私だって女の子だ。
たまには女の子っぽいことをしたっていいでしょ。
薄く出た涙を袖で拭きながらボソッと呟く。
聞こえる世にわざと。
「別に、リョウちゃんがふざけてるなんて言ってないでしょうが。
俺は」
『少し練習すればできるのにやってないことに怒ってる』
「・・・そこまでわかってるならやれよ。」
こういう状況になるのは初めてじゃない。
先輩が思っていることも、言おうとしている言葉も何となくわかる。
きっとそれは、先輩も同じことだと思う。
『だって』
「別に私は音楽が好きで、ピアノを弾いてるわけじゃないですもん。
でしょ?」
『そこまで分かってんなら怒んなし。』
先輩の真似をして口答えをしてみる。
これを言ったところで先輩が変わるわけがないって、分かってるけど。
わざとらしく口を尖らせて、そっぽを向いてみたりしちゃう。
私だって女の子だ。
たまには女の子っぽいことをしたっていいでしょ。