雨の降るここでお日様が手を差し伸べる

ｶﾞﾗｶﾞﾗ




｢優衣ちゃん大丈夫ｯｯｯ??
叶夢先生呼ぼうね、｣


そう言って私の担当看護師の佐々木さんがナースコールを押して叶夢先生を呼んだ。




｢やだヤダヤダｯｯｯ｣




｢優衣ちゃん大丈夫だよ。
深呼吸だよ、私と一緒にやってね、
スーハースーハーいいよいいよ！続けて、｣




佐々木さんの言う通りやっていても恐怖の方が勝って出来ない。





ｶﾞﾗｶﾞﾗｯｯｯ




｢佐々木さん、優衣ちゃんどんな??｣





｢叶夢先生！｣





｢わかっている時点で、パニックを起こし、呼吸困難の初期です、｣





｢わかった、安定剤と酸素マスクお願い、｣





｢分かりました、｣




そう言って、佐々木さんが病室を出ると、
叶夢先生が近くに来た。





｢ごめんね、ちょっと胸の音聞くよ、｣





そう言って服の中に手を入れてきた。




触られてるのご怖く私は必死に抵抗するものの男の先生に勝てるわけがなく、あっさりと
体を固定された。




｢優衣ちゃん上手だよ、深呼吸だよスーハースーハー、｣





｢叶夢先生、持ってきました。｣




｢うん、ありがとう。
優衣ちゃん少しチクッとするよ｣




そう言って注射器な薬を入れて、私の腕に消毒しばしてたけど、





注射や、点滴が大の苦手な私は、残りの力を振り絞って必死に抵抗した。



｢やだｯｯｯ怖いｯｯｯ無理ｯｯｯ｣



｢大丈夫、優衣ちゃんすぐ終わるよ、
ごめん佐々木さん、固定お願い｣




｢分かりました。優衣ちゃんごめんね、頑張ろうね、｣





体力がほとんどないけど私を佐々木さんは、頑丈に固定し、
もう涙が止まらなくなっていた。





｢優衣ちゃんごめんね、｣





そう言って叶夢先生は、注射をした。




パニック状態で打たれた注射は骨に釘を打たれるような、痛みで、顔をしかめ
薬を入れる時も、呼吸がさらに苦しくなるほど辛かった。





｢よし、頑張ったね、酸素マスク付けようね｣




そう言って酸素マスクを付けてくれた。




私はもうぐったりしていた。




疲れ果てて、もう嫌になった