雨の降るここでお日様が手を差し伸べる

病気 叶夢side

最近、優衣ちゃんの熱が続いてる。



採血検査やっぱりするべきかな...



｢よ！叶夢、どうしたんだ??そんな暗い顔して｣



そう話しかけてきたのは、俺の動機であり、
友人の
金子啓斗(かねこけいと)




｢それがよ、最近担当になった子が微熱続いてて、血液検査するべきか悩んでるんだよ｣




｢すればいいんじゃね？｣





｢でもその子、かなりの注射嫌いで熱でうなされてるのに解熱剤も打たせてくれなかったんだよ｣





｢う〜ん。でもやんなきゃダメじゃね？｣





｢そうだよな...｣





｢お前、その子のこと好きなんだろ？｣






｢え??なんで、??そんなわけないじゃねーかよ！｣




｢だって叶夢いつもの叶夢じゃねーし、
恋してる時の叶夢は無駄に考え込む｣





｢無駄って、俺はいつでも真剣に考えてる！｣






｢わかったわかった、でも後悔だけはするな
人の命は有限だ。誰がいつ死ぬかわからない。お前が明日交通事故似合うかもしれないし人の命の期限を知っているのは神様だけだ｣