雨の降るここでお日様が手を差し伸べる

優衣 side

目を覚ますと、一般病棟に戻っていたみたいで、心電図が外され前にいた個室だった。






酸素マスクは、まだついてるのか…





なんか呼吸は、楽になるけど邪魔だな...





そう思い、少し外していた。












コンコン





「お、優衣。もう起きてたの?
ってダメだよ?酸素マスク外しちゃ、」





「だって邪魔なんだもん。」





「だーめッ!
また呼吸出来なくなったら辛いの優衣だよ?だから、もう少し呼吸が落ち着くまで」





「うん、分かった。」






そう言うと叶夢先生が私に酸素マスクをつけ直してくれた。






「ね、、叶夢先生。
この前した骨髄検査、どうなったの?」





私は軽いノリで聞いたつもりだった。
だって叶夢先生明るいんだもん。
でも、現実は甘くなかったみたい。叶夢先生の顔一気に曇っちゃった。








「優衣。もう少し優衣の調子が戻ってから、
そうだね、1週間以内にはきちんと話すよ?」





「病気...だったの?」





「優衣、今は、それより体、、、」

「ホントのこと言ってッッッ!!!!!!」





















「分かった。
じゃあ優衣。言うね、」




「優衣は、ステージ3の白血病だったよ。もう少し、優衣の体力が戻ったら抗がん剤治療をしようと思う。」




「そう、、、なんだ、、、

叶夢先生、今じゃダメなの?」





「今って?」





「今って、今。」






「今すぐってこと?」





「そ、だって遅かれ早かれ、苦しい思いするなら早い方いい。」






「でも、まだ優衣は、抗がん剤に耐えられるほどの体力はないよ?」





「私がここ来て、もう1ヶ月立ったよ?
白血病だって進行してるんじゃないの?」





「優衣...どうしたの??
なんか今日優衣おかしいよ?」





「何がおかしいのッッッ??」





「優衣??」






「ねえッッッ??何がおかしいのッッッ??」





「優衣、一旦落ち着こ??」

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