雨の降るここでお日様が手を差し伸べる
ある日のこと、優衣ちゃんは、夜麻衣さんのお見舞いに来た。





茂さんと私で今後の麻衣さんの治療方針を話し合うため、麻衣さんの病室を出て、面談室にいた。





すると、看護師から麻衣さんの部屋からナースコールが来たと連絡があり、急いで病室に向かった。





俺は驚いた。
病変したのは麻衣さんだと思っていたから、

でも麻衣さんの隣に優衣ちゃんが荒い呼吸をしていた。





「麻衣さん?!どうしたんですか?!」





「優衣が急に苦しみ出して、、、」





「わかりましたッッッ」





「優衣ちゃん??分かる?
先生のて握れる?」





そういうと、かすかにだが、手を握った。



俺はとりあえず看護師に酸素ボンベとストレッチャー点ってきてもらいった。





「優衣ちゃーん?
少し酸素送るよ?」




「んぃゃッッッいゃッッッ」





「優衣ちゃん??大丈夫だよ、」





それを繰り返すうちに、優衣ちゃんは落ち着き、とりあえず小児病棟で様子を見ることにした。





次の日、詳しく検査をすると優衣ちゃんは、
気胸であることが分かった。





そして、優衣ちゃんは、酸素が手放せなくなってしまった。




麻衣さんは自分自身も辛いはずなのに、
いつも優衣ちゃんのとこに行っていた。





俺が優衣ちゃんの病室行くと、毎日のように優衣ちゃんの病室に行た。





「麻衣さん、心配なのは分かりますが、今は麻衣さん自身の治療に専念しましょ?」





「金子先生??
知ってます?手当って、病気や怪我の治療をすることじゃないんですよ?」





「はい?」





「手当って言うのは、痛いところ、苦しいところに手を当てて、治れって思おながら優しく撫でるんです。優衣、こうすると、いつも苦しそうなのに、
『私は大丈夫だから、ママ頑張って』
って言うんです。
情けなくなっちゃって、」





「麻衣さん、そんなことないですよ?
麻衣は情けなくなんかない。また乗り越えられますよ?」





「ありがとうございます。」





「先生、優衣ってもう、治らないんですか?」





「いいえ、
手術をすればちゃんと治りますよ、」





「じゃあなんでしないんですか?」






「今は薬物治療をしていますが、
もう少しして、効果が見られない場合手術ということになります。」




「そうなんですか、」






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