雨の降るここでお日様が手を差し伸べる
そして、次の日俺はもう1つ大きな仕事が残っていた。







それは、麻衣さんの余命宣告。





もう麻衣さんは、かなりがん細胞にやられてる。はっきり言ってこのまま抗がん剤治療を続けるより、家に帰って家族3人で過ごした方が良いのではないかと思う。



だから、俺は茂さんと麻衣さんにその事を伝えた。
余命を告げた時、麻衣さんは泣いていた。

























それから、1ヶ月後には、優衣ちゃんも、麻衣さんも、退院し、さらに5ヶ月後に麻衣さんは天国へと旅たった。

余命宣告をして、6ヶ月。秀さんは



「麻衣は、ほんとによく生きた。
これからは私が優衣を育てます。」





そう言っていた、。





でも、そのあとの優衣ちゃんの定期検診の時
優衣ちゃんの体がアザだらけだった。





俺はビックリして、





「優衣ちゃんこれ、どうしたの?」





と聞くと、





「パパには内緒ね?
パパね、新しいお母さんに全部持ってかれたの、」




「何を?」





「あのね、パパね、お仕事頑張ったのに新しいお母さんがこれは私のって言って、お金いっぱい持って行って、いなくなっちゃって、パパね、お酒沢山飲んで優衣のこと叩くの」





そういうことか...いつも検診の時は秀さんは
外で待っている。多分麻衣さんを助けられなかった俺と会うのが嫌なのだろう。
それでも優衣ちゃんは、


「金子先生がいいッッッ!!!!!!」


と、言っているらしく俺が担当している。前、看護師が言っていた。






俺は直ぐに児相に連絡し直ぐに、優衣ちゃんは、施設に行った。







施設に行ってからも、優衣ちゃんは、周りのこと馴染めず、施設の方の数人にはなついていたみたいだけどなかなか心を開いてくれないみたいで、父親と暮らしていた家に行こうと脱出することがしょっちゅうあると定期検診の時に施設の方が言っていた。

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