雨の降るここでお日様が手を差し伸べる

記憶 優衣 side

「あのね、私のお母さん白血病で私が幼稚園の時に死んじゃったの






そのあと、お父さんが私のため、
というより、お母さんの生前の願いで私に新しいお母さんを連れてきてくれたの。






でも、その人は、お父さんが私のために働いたお金も、家も、何もかも奪ってどっか行っちゃった。





そしたらお父さんおかしくなっちゃって、
私、施設に行くことになった。





でも、その施設から通っていた小学校でいじめられてそれが小五くらいまで続いた。




だから私は違う施設に行くことになった。施設自体は問題なかったんだけど、施設の人が、私の精神状態を考えたた、結果らしい。





それで私がこの前までいた、
百合の花って言う所に、行ったの。そこには臨床心理士もいるからって、」




「そうなんだ、、、大変だったね、...」





「うん、百合の花では1人一部屋あるから、
私にはピッタリだった。でもささえなことで施設の子と喧嘩しちゃって、家飛び出した




でも行くあてなくて、お父さんのとこに行ったら殴られちゃった。




その子ね、沙絵(さえ)ちゃんって言ってね、私と沙絵ちゃんすごく仲良しだったんだけど私が、沙絵ちゃんのこと勉強のことで怒っちゃって、それで喧嘩したの。馬鹿だよね、...




沙絵ちゃんに悪いことしちゃった」





「優衣??大丈夫。沙絵ちゃんきっと怒ってないよ?だから、大丈夫。」




「うん
だよね!ありがとう。」





「うん!優衣は、笑顔が一番だよ?」





「ありがとう。か、叶夢、、、。」





「優衣、、、。!!」





「俺はお邪魔みたいだな、。
じゃあごゆっくり!」



そう言って、啓斗先生が部屋を出た。
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