雨の降るここでお日様が手を差し伸べる
叶夢 side
俺は、午後の外来を終えて夕方の回診をしていた。あと残すは優衣の部屋。
熱上がってなきゃいいけどな、そう思って入ると、荒い寝息を立てた優衣が寝ていた、
「優衣ー?
大丈夫??ちょっと起きよ?
優衣ー?」
「叶夢...??」
「うん、叶夢だよ?
ちょっと熱はかろ?」
「うん...」
「体温計入れるよ?」
「うん...」
ピピ、ピピ、ピピ、
体温計がなり取り出すと、39℃5だった、
「優衣??相当熱上がってるから解熱剤打と?」
「いや...」
「ダメだよ?優衣相当弱ってるし、ちょっとチクッとするだけだから?ね?」
「叶夢...手当...」
「うんいいよ。その代わり頑張れる?」
「叶夢がいてくれるなら...」
「わかった、じゃあ持ってきてもらおうね、」
そういってナースコールを使って解熱剤を持ってきてもらった。
「優衣?打つよ?」
「ィタイ...」
「よし、終わったよ、頑張ったね!」
「あとは、少し寝よ?」
「うん...叶夢トントンして?」
「うん、いいよ」
そう言ってリズムよく優衣をポンポンとしてると、優衣はすぐに寝ていた。