戦国時代からやって来たお姫様との同棲生活
雛と軽く雑談して朝飯を食って帰宅。

家に入ってみるとテレビの前をゴソゴソしている例の女性が目にはいる。

「おい、何している？」

仁が普通に声を掛けただけなのだが、女性は物凄くビックリしオドオドする。

「そんなオドオドすんなって。腹減っているだろ？おにぎり食え」

「あ、はい。その・・・見知らぬ物がいっぱいあるから色々気になりまして・・・。その色々触ってみたくなりまして・・・。」

そう言いながらおにぎりを食べる。今回は梅干し入りだから昔の人には丁度良い味だろう。

・・・と思ったら凄い酸っぱそうな顔をした！どうやら酸っぱいのは苦手なようだ。

「あのな、アンタがどの時代から来たのか、そしてこの時代の事を色々教えてくれそうな信用出来る人が夕方には来てくれる。」

「・・・はい。」

「でだ、アンタの名前は何て言うんだ？俺は里見仁ていう。」

「わ、私は姓は足利です。名は澪です。」

足利って苗字カッコいいなぁ。俺の苗字よりカッコいいな。

「足利ねぇ、なんか将軍ぽくてカッコ良いじゃん。」

「わ、私の家は将軍ではありませんが古河公方です。関東武士なら誰もが一目置く家柄です・・・。」

こがくぼう・・・？よく分からないけど武士の家の出らしいな。だからなのか、腰に護身用の脇差しがあるな。

この娘に手をだしたら俺、刺されそうだな・・・。

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