花に恋するチューリップ


まあまた偶然会ったら聞いとこうかな。


「あ!そう言えば昨日俺取り残してカラオケ行きやがって!!」


『ごめんって〜。花井さん助けてて雰囲気良い感じっぽかったから邪魔するなってテツヤ達に言われてさ〜...』



テツヤは地元の奴の中でも雄大以上にお調子者だ。

雄大はそう言いながら少し拗ねているようにも聞こえた。



「まー別にいいけど。じゃー用そんだけなら切るぞ」


雄大の返事を聞かずに強制的に電話を切った。

明日から学校だし、本当にだるいな...


今日の夜ご飯と明日の朝ごはんを何とか家にあるものでやってけば、明日学校から帰る頃には母さんも家に戻っている頃だろう。



一昨日、昨日と遊びすぎて今日は特に何かしたいと思わなかったから、近くのDVDショップでミステリー映画を借りた。


予測不能なミステリー映画がワクワクして、昔から割と好きだったりする。

母さんがよく本を読む人でごくたまに本を読んだりする。

恋愛映画とかだと、『あーこいつらがくっつく過程を見るんだろ?』と思ってしまう。
そうすると面白さが激減してしまう。


大逆転な展開が待ち受けているミステリーはすごく好きなのだ。



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